特注家具の補修
先日持ち込まれたのは、昔、某所で特注で作ってもらったというテーブル。
ナラ材でできていて、基本は丸い座卓。
中央に八角形の蓋があり、そこを開けるとサロンヒーターが使えるというもの。
外側の部材も八分割されていて、
木の収縮により接合部分がはがれ、隙間が開いてきていました。
中央の蓋部分も同様で、八角形のいわゆる額縁部分に隙間、
中心の板は割れていました。
塗装はまだやれていないし、傷もあまりないし、
作り方を見ると、そんなに時間がたっていないようなのですが。
作業に入る前は、隙間は治具で締めてやればつくと思っていましたが、
やはり特殊な形ゆえ、無理。よく見たら中に金属のプレートが埋まってるし。
埋木や特殊なパテによる隙間埋めの後、周りと同色に仕上げるという方法に変更。
蓋部分は中の板を取り換え、額縁の隙間は埋木、
さらに塗装は完全に剥ぎ取り、本体と同色に塗装という方法。
見積もりが甘く、相当なサービス料金になってしまいましたが、
受けたからには、きっちり仕事しなければなりません。
色合わせが最大の難所でしたが、どうにか納得できる仕上がりでした。
しかし、こういったものは本来、作った所が責任を持つはずですが、
そこが潰れたのか、もしくは、補修はできないのか、または高額なのか…
詳しくは聞きませんでしたが。