新潟で家具の補修・修理・塗り直し・再生などを手掛ける「愛着工房いしかわ」の孤軍奮闘ブログ

新潟県阿賀野市にて、ひとりで家具や住宅内部木部の補修などをやってます。オリジナルダイニングテーブルなど家具も製作してます。

ケヤキ座卓塗装 無塗装品を仕上げる

今回の依頼は、ケヤキ座卓の塗装。

これは、半分趣味で木工をされている方の作品です。

趣味と言っても、この座卓も頼まれて作っているので、ある意味、プロですね。

完全に趣味の域を超えています。

 

人が多く集まった時などに、現在あるケヤキの座卓の横に並べて使いたい。

ということで、色や艶などを、その座卓にあわせる必要がありました。

こうなると、素人の方では難しい塗装になりますね。

(ちなみにそのお宅で現在使用中のケヤキ座卓は、僕が3年ほど前に、補修塗装したものです。玉杢が見事な座卓で、今ももちろん、綺麗な状態を保っています)

 

 

趣味で木工される方はたくさんいますが、最後の仕上げの塗装で

作品を台無しにしてしまうことをよく見かけます。

塗装材料や道具を揃え、丁寧に時間をかけたのに、失敗し、

結局、うちみたいなところに持ち込む。そういう事例も多いです。

一度素人塗装がされているものは、皆さんの想像以上に手間がかかります。

結果、予算も上がってしまうので、不安があれば、最初からプロに頼みましょう。

特に、座卓やテーブル、椅子など、普段酷使されるような家具は、

そのようにすることを強くおすすめいたします。

 

さて、無塗装のケヤキ座卓。ケヤキは部位によって木目も色合いも違いますね。

まあ、他の樹種でもそうですが。

 

塗装は、木の化粧だと僕は考えております。

塗装をして、木の持つ美しさ、魅力をより引き立たせる。

その上で、日常使う家具の耐久性を上げる。

使う顔料や染料の種類、下塗りに使う材料、研磨の仕方、仕上げ材の選定。

そういうものをトータルに考えて、いかに本来持つ木の魅力を引き出すか。

そこに、難しさがあり、楽しさがあるのです。

そして、その美を長持ちさせるというのがプロの塗装です。

今は綺麗でも、すぐにその魅力を半減させてしまうようでは、信用にかかわりますからね。

 

今回も動画による紹介です。いつも画質が悪くて申し訳ないです。


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