座卓の修理・塗り直し
久々にちゃんと写真を撮りつつ作業をした仕事がありますので、
ご紹介いたします。
昨年10月頃に、電話でお問い合わせいただいていた座卓の修理ですが、
どういうわけか異常に忙しく、ようやく年末にお客様のお宅へお伺いし、
見積もり、補修方法説明の上、品物をお預かりし、
年明け早々から作業にとりかかりました。
まずは、お預かりしたままの状態写真。
埃も乗ってますが、細かい無数の傷、色剥げ、輪染みなどが見られます。
まずは、古い塗膜と木地をある程度研磨して落とします。突き板の可能性大なので、様子を見ながら落としていきます。
黒檀かと思われましたが、おそらく花梨材に着色して黒檀に見せてます。よくあるタイプです。斑になって落としてますが、これは完成すれば問題ありません。
脚の部分もすこし研磨し、黒檀色に染色します。色はその都度、調合します。
ここで完成時の色に極力近づけておくことで、濃い色でも木目が消えない自然な仕上がりになります。
そして、下塗り。
三回ほど様子を見ながら下塗りします。
この後、さらに研磨し、カラーリングで色を整え、仕上げるのですが、写真をとり忘れました。出し惜しみではありません。うっかりしてました。
そして、完成。納品。
木目も出て、上品な艶。また末永くお使いいただけるでしょう。
仕上がりを見て、追加であと3卓、依頼されました。ありがたいことです。