新潟で家具の補修・修理・塗り直し・再生などを手掛ける「愛着工房いしかわ」の孤軍奮闘ブログ

新潟県阿賀野市にて、ひとりで家具や住宅内部木部の補修などをやってます。オリジナルダイニングテーブルなど家具も製作してます。

ケヤキ小物(ポット台)補修 化粧直し

必死で貯めたお金で、今年、中古の除雪機を買ったものの、

異常なほど雪が積もらない工房周辺です。

人生とは、そんなものです。

まあ、雪が無いのはありがたいのですが。

 

さて、今回はわりと小さいものです。

ケヤキづくりの「ポット台」。

僕の家にはないですが、けっこう見掛けるもので、

一時期は、かなり売れたみたいですね。

 

このポット台、上面の中心が割れています。部材の逆反りもありますね。

 

反りを直すには、かなりの手間と予算がかかりますので、

今回は割れを直し、反りはよくわからないようにし、傷や色剥げを直す

という方向性でお客様と意見が一致しました。

 

補修前

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色剥げや傷、汚れが気になりますね。

 

アップにすると

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剥ぎ合わせたケヤキが逆反りの力に耐え切れず割れたようです。

 

まずは、割れを直します。接着の後、一晩放置プレー。

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逆反りによる段差を研磨し、目立たなくさせます。もちろん、全体的に研磨します。

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こうして研磨してできてしまった色むらをいかに直すかで、腕が問われます。

 

着色、補色の後、下塗りします。ケヤキのように木目が肝の樹種は、下色段階である程度、仕上がりの色をイメージしてないと、本来の良さを消してしまう可能性があります。ここが勝負どころです。

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そして、さらに研磨し、仕上げします。

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すっきりと仕上がりました。

傷や色ムラは解消され、段差もほとんど気にならないレベルです。

 

「愛着工房いしかわ」では、このような小物も補修します。

木製品の補修や化粧直しは、とりあえず、ご相談ください。

あなたの「使い続けたい。愛着ある品だから」を、応援いたします。