ちゃぶ台 補修 化粧直し
お久しぶりです。
もうなんだか、ものすごくバタバタしておりまして、
人生初の胃が痛くなるのを経験しました。
お腹がすくと、胃が痛くなる。それは胃潰瘍だと知人から言われましたが、
まだ、我慢できる痛さだったので、ヨーグルトなどでごまかしていましたら、
今は、ほとんどよくなったようです。
さて、今回ご紹介の補修物件は正統派ちゃぶ台です。
星一徹がひっくり返すような丸いちゃぶ台(笑)
元の姿。おそらく柿渋の上に薄く漆で仕上げたのでしょうが、
完全に保護性能はなくなってます。染みや汚れも多数。
割れもありました。「別にそのままでもいい」と言われたのですが、
僕的には許せませんので、木を埋めて補修。
表面を削ります。古さを残しつつ綺麗に、ということなので、感覚勝負で。
脚部と裏も抜かりなく。
補修前はかなり赤っぽい色でしたが、やっぱりケヤキちゃぶ台はこの色ですよね。
色を調合して木地に染色します。
下塗り。
もう一度、表面を研ぎます。
ごくごく薄くカラーリングしてから、仕上げ。塗った直後はこんなですが。。
乾けば、こうなります。艶消してます。
設置。
ご依頼主は、新潟市沼垂にあるニカイGalleryのオーナーでもあり、ジュエリー工芸作家さん。実は、僕は以前、指輪をこの方から作っていただきました。
このちゃぶ台には、作品が置かれたり、たまにお茶でも飲んだりされるのでしょう。
素材がよく、まさに、化粧直しで蘇った好例のちゃぶ台です。
ありがとうございました。