新潟で家具の補修・修理・塗り直し・再生などを手掛ける「愛着工房いしかわ」の孤軍奮闘ブログ

新潟県阿賀野市にて、ひとりで家具や住宅内部木部の補修などをやってます。オリジナルダイニングテーブルなど家具も製作してます。

永らくありがとうございました。

愛着工房いしかわは、

約19年間やってまいりましたが、

この度、完全に業務終了することにいたしました。

 

今後は

愛着珈琲出湯温泉喫茶室マスターとして

頑張っていきます。

珈琲経験は無店舗時代を含め、

30年ほどございます。

 

どうもありがとうございました。

そして、これからもよろしくお願いいたします。

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移転および業務縮小

大変ごぶさたしておりました。
父の介護、死去など色々ありました。

そして、昨年末に、今までの工房作業場を閉鎖し、

茶店業務と平行して行うことにいたしました。

常設の工房は閉鎖し、仕事が発生した時だけ間借りできる工房を確保しました。
作業代、工期ともにいままでよりかかりますが、ご了承ください。

体力的な問題もあり、

過酷な家具補修はもう数年でやめさせていただくかと思います。

よろしくお願いします。

なお、工房のお問い合わせも、

今後は喫茶店の方にお願いいたします。

茶店の名前は

愛着珈琲出湯温泉喫茶室です。

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他人から見た「愛着工房いしかわ」という仕事。

またまた超久しぶりの更新になってしまいました。

なかなか自分で記事を書くことができませんが、

やっていることは、ほぼずっと変わりません。

自分で書くより、他人が書いた僕のことの方が、

自分を客観的に見れて、

また、これを読んでくださっている方々にとっても、

参考になるかと思いまして、

人様のブログで紹介された記事を掲載します。

僕へのお問い合わせは

nenrinsha@gmail.com

まで。

よろしくお願いします。

【古い家具に新たな命を】愛着工房いしかわさんのお仕事|オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

素晴らしい記事にしていただきました

なかなかブログが更新できなくてすみません。

このたび「新潟モノ物語」さんから取材を受け、素敵な記事にまとめていただきました。

よろしければ、お読みください。

 

niigata-mono-monogatari.com

ちゃぶ台 補修 化粧直し

お久しぶりです。

もうなんだか、ものすごくバタバタしておりまして、

人生初の胃が痛くなるのを経験しました。

お腹がすくと、胃が痛くなる。それは胃潰瘍だと知人から言われましたが、

まだ、我慢できる痛さだったので、ヨーグルトなどでごまかしていましたら、

今は、ほとんどよくなったようです。

 

さて、今回ご紹介の補修物件は正統派ちゃぶ台です。

星一徹がひっくり返すような丸いちゃぶ台(笑)

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元の姿。おそらく柿渋の上に薄く漆で仕上げたのでしょうが、

完全に保護性能はなくなってます。染みや汚れも多数。

 

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割れもありました。「別にそのままでもいい」と言われたのですが、

僕的には許せませんので、木を埋めて補修。

 

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表面を削ります。古さを残しつつ綺麗に、ということなので、感覚勝負で。

 

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脚部と裏も抜かりなく。

 

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補修前はかなり赤っぽい色でしたが、やっぱりケヤキちゃぶ台はこの色ですよね。

色を調合して木地に染色します。

 

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下塗り。

 

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もう一度、表面を研ぎます。

 

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ごくごく薄くカラーリングしてから、仕上げ。塗った直後はこんなですが。。

 

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乾けば、こうなります。艶消してます。

 

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設置。

ご依頼主は、新潟市沼垂にあるニカイGalleryのオーナーでもあり、ジュエリー工芸作家さん。実は、僕は以前、指輪をこの方から作っていただきました。

このちゃぶ台には、作品が置かれたり、たまにお茶でも飲んだりされるのでしょう。

素材がよく、まさに、化粧直しで蘇った好例のちゃぶ台です。

ありがとうございました。

 

角ちゃぶ台補修

そして一日に二度の更新。

 

こちらは千葉県よりのご依頼です。

こちらも電話でお話を伺ったのち、品物をお送りいただきました。

 

信用されていると実感できるのは、うれしいです。

 

長年お使いのちゃぶ台の表面がどんどん色褪せてきているということでした。

色褪せは表面の劣化ですので、早く手を打った方がいいです。

 

確かに色褪せしてますね。ほうっておくと、木地も傷みます。

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まずは、様子を見ながら研磨。

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元の色と同じようになるように、着色。色は、いつも自分で調合します。経験と勘が頼り。

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下塗り。

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また研磨。

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カラーリングの後、仕上げ。

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この度のちゃぶ台は、送られてきた梱包を解いて、品物を見た瞬間に

「あ、これはすごくよくなる」とわかりました。

素材と痛み具合を見ると、だいたいわかります。

ご依頼は天板表面だけでしたが、裏側と、脚部分も同じように補修しました。

もちろん、見積もり以上の金額はいただきません。

 

お会いしてないのに、信用して仕事をおまかせいただき、ありがとございました。

 

鎌倉彫(?)の座卓補修

ご無沙汰してました。

ちょっとブログ更新さぼってました。

なんだかんだと忙しいのと、エアコンのない暑さ地獄でまいってました。

 

このたびご紹介するのは、なんと、北海道からご依頼の座卓です。

お電話でだいたいの様子をお伺いして、

たぶん、できるでしょうということで、品物をお送りいただきました。

大切な愛着のある家具を、信用しておまかせいただくという気持ちにお応えして、

僕も気合が入ります。

 

補修前。

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よく見るとけっこう痛んでます。

特にサイド部分、各所に割れが入ってます。

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表面はすこし削っただけで、赤い塗料で手が真っ赤になります。

布巾で拭く度に赤いものがつくというお話の通りです。

これは、塗料が劣化していることが原因で、いい時期に補修を決断されました。

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サイド部分の割れを補修した後、顔料で色を載せていきます。

表面につかないようにマスキング。

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写真ではよくわからないですが、表面の赤部分、極端に色が薄い所は、あらかじめ筆で補色。

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全体的にカラーリングした後、何度かにわけて中塗りと仕上げ塗り。

当工房では、あまり艶はあげませんが、今回はちょっと艶あげた方が似合うと思って、そうしました。

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脚部分欠けや色剥げがありました。

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補修、補色して

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仕上げ。

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お願いして、設置後の写真もお送りいただきました。

工房で見るより、こうして使われるお宅に置いた方がよく見えるんですよね。

これは、他の家具も一緒です。

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この度は北海道からのご依頼でしたが、

当工房では、以前、福岡と横浜からも問い合わせの後、

補修品が送られてきて、直しました。

お近くに直してくれるところがない。

あっても、異常に料金が高すぎるなど、お困りのお方は、

とりあえずはご相談してみてください。

 

このたびは、ありがとうございました。