新潟で家具の補修・修理・塗り直し・再生などを手掛ける「愛着工房いしかわ」の孤軍奮闘ブログ

新潟県阿賀野市にて、ひとりで家具や住宅内部木部の補修などをやってます。オリジナルダイニングテーブルなど家具も製作してます。

少なくなってきました

今日は、長い付き合いのある新潟市内の建具屋さんの依頼で
襖戸の塗装をいたしました。
最近の住宅はアルミの襖が増えたり、和室自体が減ってきてるので、
新たに襖戸を作るのはめっきり減っています。
まあ、ドアもプリント合板貼りの既製品がほとんどですので、
建具屋さんは、建具を作るというよりも、
取り付けの仕事が中心になってきているようです。
それに伴って木工塗装というものも、どんどん減っています。
こうやって技術が廃れていくのは、なんとも…。


この襖は某鉄道会社の社員寮のもの。
傷んだ建具を廃棄して、新たに作るものです。
こうやって塗装した後に組み立てるのが一般的です。
色はうるみ色と言われるものです。
昔は漆、そしてカシューの時代を経て、今はウレタン塗装が一般的。
ラッカー塗装しているところもありますが、
耐久性その他ではウレタンが優れていますね。


もう一枚の写真は、
本日、三方を納品した時に、撮影してきた長火鉢。
実は、以前に僕が補修させてもらったものです。
写真を撮っていなかったので、お願いして撮らせてもらいました。
ついでに、一か所引出しがきつめだったので、
ちょっと調整してきました。
ムク材の製品は温度や湿度の関係で微妙に変形したりしますが、
そこがまた面白いところです。



三方も喜んでいただいてなにより。
羊羹とお茶をごちそうになり、
ものすごく珍しい白毛の芝犬に吠えられて帰ってきました。